T・Sエリオットの言葉ージョブズの伝記より
ジョブズの伝記を読んでいて、おもしろい言葉に出会った。
T・Sエリオットの言葉である。
作家であるエリオットの言葉アップルのような会社でなぜに使われるのか?
その答えは、この言葉の中にある。
着想と創造の間には闇がある。新しいアイデアだけでイノベーションが生まれるわけではない。そのアイデアを現実とする行為も等しく重要なのだ。
折しも、中3の受験指導の中で、英文を通して、コカ・コーラが開発され、そしてそれが人々にいきわたり、愛されるようになったその歴史について学んでいた。
このお話は、京セラ創業者である稲盛和夫さんの『京セラフィロソフィ』にも登場する。ただし、こちらは日本での普及の仕方であって、大元の者ではないけれど。
最初医学博士が、99%砂糖水の、後はコカの葉っぱとコーラの実を煮詰めたものを発明したけれど、飲んだ人は病気を治すのにも使えると考えたらしい。
なんとかみんなに広めたいと思った博士は、宣伝するのに十分なお金がなかったため、コカ・コーラの権利をあるビジネスマンに売る。
その優秀なビジネスマンは、あれこれと宣伝広告を打ち出す。
赤いロゴ。そのロゴを用いてカレンダー、写真、時計などを作ったり、当時5セントで売り出していたコカ・コーラを飲んでみたい人には無料で飲ませたり、それはビジネスの手法としてはおもしろいものを展開する。
アップル社の宣伝の仕方には独特のものがあるし、ジョブズも広告業界にいた部下の影響を受けたりしている。
人間心理も駆使して、あれこれおもしろいことを展開し続けたジョブズの手腕のおもしろさがまだまだ出てくるのだろうな、と思いながら伝記を読んでいる。
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