ゴルフと私
働いていた学園で、2学期に入ってすぐの定期考査ーつまりは中間考査の学校が終わるのが早めのときに、ゴルフに誘われた。
パブリックコースを回るというもので、よくも運動苦手の私も入れてくださったものだと感心するけれど、初めて入るゴルフ場は、気持ちよく、途中でアヒルを見つけて、可愛いー!とそっちに気を取られる始末で、およそゴルフにのめるということはなかったが、それはそれなりに楽しくはあった。
時は経って、それ以上ゴルフをしようという気はさらさらなく、今度はゴルフの準備をする立場となった。
この準備を習得するのには苦労した。
ゴルフに行って、必要なものをきちんと想像して、それを完璧にそろえなければならない。
なんでも、よそのお家はご自分で用意されるお家もあると聞く。
ある日、結構怒られた。
水筒を用意していなくて、ほかのお家は大きな水筒をもっていかれたのだそうだ。
だって、お義父さんだって、水稲は持って行かれているのを見たことがなかったし、自分がゴルフをしたときも、みんな水筒など持っていなかった。
だって、売店あるでしょ?
と返してしまった。
不意に怒られた理由は何だったのだろう?
今書いてきて思い出した。
言ってもらえなければわからないこともある。
それから私は、そののち息子の野球用になる大きなボトルを買って来て、お茶を用意するようになった。
それにしても、なぜ私は気づかなかったのだろう。
そういうことの連続だった。
ほかの方々は同じ業種での結婚が多かったし、私は知らないことだらけだった。
一つ一つ学んだ。
その学びが今も楽しいものとして残っていることはたくさんある。
今日、電話で友達と話していた。
もうすぐクリスマスだから、今年はちょっと大人のツリーを買ったのよ!
と言ったら、子どもたちも大きくなって、そうそう喜ばないし、別に出さなくてもいいかな・・・、っていう感じ。
一応出すけどねー、とのことだった。
札幌のクリスマスは美しかった。
わざわざ窓辺にクリスマスツリーを飾って、外からも見えるようにライトを着けておられるお家もあった。
たくさんの雪とのコントラストが素敵だった。
チキンを選ばなければならないな。
ケーキも焼かなくちゃ!
マリネも漬け込んで。
先輩のお家にお呼ばれした時のことも覚えている。
学園の教職者があったから、先輩のお家でご馳走していただくときは、奥様がそれこそフルコース状態でお料理を出してくださった。
ああ、こういうことしなければなないんだなあ・・・、とぼんやり思っていた。
仕事にのめっていて、忙しかった頃。
あるお家に、くまのプーさんのぬいぐるみを一揃え揃えておられるお家があった。お嬢さんのために。
可愛いお嬢さんだった。
英語ができるお父様がくまのプーさんのセットを買ってやらにゃダメだ!と主張されたらしい。
それを後年、真似した、国語の教師が一人・・・。
娘が生まれた。
娘もくまのプーさんが大好き。そののち家の中のプーさんのぬいぐるみは、相当な数になった。
プーさんだけは何匹いても足りないらしい。
それで私は、くまのプーさんセットを探し出した。
実家の両親も総出で、くまのプーさんの仲間たちを探したら、一応あった。
先輩のところのようなコンパクトなものではなくて、それでも、相談して揃えてやることになっていたので、父が調べてくれたのを頼りに、デパートに行き、これ全部揃えられるのは、初めてですね・・・、と半ば呆れられながら、でも買ってきた。
娘は、私の自転車に一緒に乗ってお買い物に出かけるときも、必ず誰かを連れて行った。
プーさんのときもあったけど、持ちやすかったから、ピグレットの時が多かった。
イーヨーもお気に入り。テイガーだって好きだった。
総勢集めると、結構スペースを取ってしまっていた。
でも、好きなのを選んで持って歩いていた。
こういうところは先輩の真似するけど、ゴルフは無理だった。(笑)
用意に徹していた。
用意が完璧に日は褒められた。
どこか抜けがあると思い切り怒られた。(笑)
私らしいな・・・。(笑)
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